

葬式に参列すると、喪主や他の参列者と一緒に食事をする機会が何度かあります。この葬式の食事にも様々なマナーがあるので注意が必要です。遺族と参列者がお互いマナーを守って食事に参加しましょう。
ここでは、葬儀で出される「精進落とし」の流れやマナーについて解説します。
目次

葬式で出される食事には、「精進落とし」「通夜振る舞い」「お斎」の主に3種類があります。
ここでは、それぞれの食事の特徴についてご紹介します。
精進落としとは、故人の四十九日が明けた時に食べる食事のことです。
仏教の教えでは、四十九日目に故人が浄土へ行けるように、遺族は肉や魚を避けた精進料理を食べて故人を悼むのが一般的でした。そして、忌中が明けた四十九日目の法要で本来の食事へと戻り、肉や魚を食べられることから、これを「精進落とし」と呼ぶようになりました。
「精進落とし=精進料理」と勘違いしている人もいますが、精進落としは精進料理から本来の食事へと戻る時の会食のことであって、精進料理ではありません。
しかし、生活スタイルが大きく変化した現代では、精進落としを実施するタイミングが少しずつ変わってきており、火葬を終えた後に精進落としを行ったり、葬儀と一緒に行うのが一般的になっています。一般的に火葬には1時間半〜2時間ほど時間がかかるため、火葬の待ち時間に精進落としが行われることもあります。
お通夜が終わった後に振る舞う料理を、通夜振る舞いと呼びます。
通夜振る舞いでは、参列者が揃ってきちんと食事するよりも、長居せずに退席するのがマナーです。そのため、料理には口をつける程度で終わります。
精進落としと異なり、通夜振る舞いには、急な人数変化に対応しやすい大皿に盛り付けた料理が出されるのが一般的です。そのため、お寿司やサンドイッチ、オードブルなどが定番料理になっています。
ただ通夜振る舞いは地域によって特徴が異なり、関東では親族だけでなく参列者も含めて盛大に行われることがあります。
お斎は、法事や法要で僧侶の読経が終わった後に出される食事のことをいいます。お坊さんや参列者に感謝の気持ちを表した食事で、精進料理を出されるのが正式な形です。
しかし近年では、懐石料理など料理内容が多様化しており、ホテルで会食するケースも増えています。
また食事が振る舞われるタイミングも変化しており、火葬を待つ間に参列者に感謝の気持ちを込めて食事が振る舞われることがあります。

精進落としは飲み会の場ではありません。故人を供養する場なので、故人を偲ぶ気持ちを忘れず、静かに食事をする必要があります。
ここでは、精進落としの一般的な流れをチェックしていきましょう。
精進落としは、遺族が参列者に振る舞う食事なので、最初は喪主の挨拶で始まります。全員が席についたら、喪主が開始の挨拶をしましょう。
堅苦しい挨拶や長い挨拶は必要ありませんが、葬儀へ参列いただいたことに対して感謝を述べます。
献杯は葬儀の席で行われる乾杯の意味で、献杯の挨拶は必ずしも喪主が行う必要はありません。特に決まりはないため、親族や別の方に依頼しても大丈夫です。
「献杯」と発声したら、参列者全員が「献杯」と発声し、軽く杯を上げます。この時に杯を鳴らすのはマナー違反となるので注意しましょう。大きな声を上げたり、拍手をしたりするのも避けてください。
献杯は地域や宗派によって行わない場合もあります。
食事が始まったら、喪主が遺族の席を回り、お酒を注ぎながら参列者一人ひとりにお礼を伝えます。
精進落としの所要時間は1〜2時間ほどです。喪主がタイミングを見計らい、精進落とし締めの挨拶をします。
締めの挨拶も簡単なものでかまいません。参列者へのお礼を述べ、終了になります。

精進落としの料理内容は喪主または施主が決めます。料理内容は自由ですが、葬式にふさわしい料理を選ぶことが大切です。
参列者の人数をあらかじめ把握しておき、早めに手配しましょう。
精進落としのメニューについて、現代では細かな決まりはなくなってきています。もしも料理の内容に迷った時は、煮物や季節の料理を出すと良いでしょう。
料理屋などでは、精進落とし専用のコース料理を出してくれることもあるため、それらを利用するのも一つの方法です。
通夜振る舞いとは違い、精進落としでは個別のお膳が出されるのが一般的で、料理のランクも通夜振る舞いより高いものが選ばれる傾向にあります。
精進落としで故人が好きだった料理を振る舞うと、故人との思い出話を交わすことができるでしょう。
葬式では、伊勢海老や鯛などのおめでたい意味を持つ料理を出すのはタブーとされています。そのため精進落としでも、お祝いの席で食べるような料理を食べるのは控えた方が無難です。
ホテルなどで精進落としをする場合は、精進落としであることを前もって伝えておきましょう。

精進落としでは、遺族と参列者がともにマナーを守る必要があります。
喪主の挨拶の前や献杯の前に、料理や飲み物に口をつけるのは避けましょう。
精進落としではお酒を勧められることがありますが、飲み過ぎたり寛ぎ過ぎたりしないように、節度をもって飲食する必要があります。雰囲気を壊すような暴飲暴食は避けましょう。
食べ残さないことが故人への供養にもなるため、出された食事は残らず食べましょう。すべて食べきれない場合は、持ち帰ってもかまいません。ただし、お刺身などのナマ物は、衛生上の理由から持ち帰りを断られる場合があります。
精進落としの場では、遺族に対して改めてお悔やみの言葉を言う必要はないので、励ましの言葉をかけましょう。
精進落としには僧侶や参列者をもてなす目的があるため、精進落としの席順も、僧侶が最も上座になり、世話役や故人と親しかった友人・知人も上座に勧めます。
遺族や喪主は接待する側なので、入り口付近の下座に座りましょう。
僧侶が精進落としを辞退することもあります。その場合は、お布施とは別に御膳料という名目でお礼をしましょう。御膳料の相場は1万円程度です。
精進落としでは、食事前と食事後に喪主が挨拶をするのが一般的です。
挨拶では参列者に対する感謝と葬儀の報告をして、「本日は誠にありがとうございました」と締めましょう。
長々とした挨拶は必要ないので、簡単な挨拶を用意しておきましょう。
精進落としで出す料理はお寿司や懐石料理などが一般的ですが、予算の都合によっては仕出し弁当を用意しても問題ありません。
料理の手配を代行してくれる葬儀業者もあるので、精進落としの料理内容に困った時は事前に相談すると良いでしょう。
仕事の関係などで精進落としに参加できない場合は、喪主や遺族に直接挨拶し、参加できない理由を伝えましょう。
精進落としを断ること自体はマナー違反ではありませんが、事前に招かれていたにも関わらず、挨拶なしに帰るのは良くありません。参加できない場合は、きちんと断るようにしてください。
精進落としは本来、忌中が明けた四十九日目の法要で食べる会食でしたが、現代は葬儀と一緒に振る舞われることが一般的になっています。
また食事の内容も多様化しており、遺族が葬儀に出席してくれた方に感謝の気持ちを伝える場へと変わりつつあります。
精進落としは故人を偲びながら食事をする場なので、お酒を飲み過ぎて騒ぐのは良くありません。遺族と参列者がともにきちんとマナーを守って参加しましょう。
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