

新しい命が宿った妊娠の期間は母親にとっては一生の中でもとても幸福な期間と言えるでしょう。
しかし、その期間の中でも家族や親しい方の突然の訃報が舞い込んでくることは十分に考えられます。
体調面でも気持ちの面でも何かと心配事が多い妊娠期間中のお通夜や葬儀への参列に関しては、お悔みの気持ちがあったとしても迷われる方も多いのではないでしょうか。
また、妊婦のお通夜参列に関しては避けたほうが良いとする古くからの言い伝えも存在しています。
今回は、妊婦のお通夜参列に関する考え方、そして参列する場合のマナーや注意点などを詳しくご説明します。
目次

妊娠がお通夜や葬儀に参列してはいけないという具体的な決まりごとはありません。
妊婦であっても故人の死を悼む気持ちに変わりはありませんし、妊婦だからと言って参列を拒まれるような事はまずありません。
ただし、体調面や精神面など、妊婦が参列を考える場合には自分自身とお腹の中の赤ちゃんの体調を十分に考えて判断をするべきでしょう。
妊婦のお通夜への参列に関しては、妊娠期間のいつ頃に当たるのかも重要な検討要素です。
妊娠は大きく初期、安定期、直前期の3つの期間に分けられ、特に4か月までの初期と臨月に近い直前期は体調などへの影響などが大きいので参列に関しても慎重に検討するべきでしょう。
妊娠初期ではつわりがひどくなるあるいは貧血などの心配があり、また、直前期では長時間立っていることが切迫早産につながるなどの懸念があります。
たとえ安定期であってもお焼香が屋外で行われる場合などは立っている時間が長くなる場合もあるので、真夏や真冬の時期の参列には十分な注意を払う必要があります。
妊婦の参列は自分自身の体調を最優先に考え、不安があれば参列は控えるべきでしょう。
また、故人を送り出すお葬式はお通夜と葬儀・告別式の2つに分かれます。
葬儀・告別式は一般的には午前中の2時間くらいで行われますが、原則的に遅刻や途中退出はマナー違反になります。
それに対してお通夜は夕方から夜に始まり、平日の場合は仕事の後に参列する方も多いので多少の遅刻は認められます。
また、お焼香をしたら順次退出しても問題はありません。
体調面に不安がある妊婦は、葬儀・告別式よりもお通夜への参列を優先すると良いでしょう。

妊婦がお通夜や葬儀への参列を避けるべきという言い伝えや迷信は古くから存在し、現在でも地域によっては信じられています。
また、参列する方の中でもご高齢の方は特に気にされることがあります。
言い伝えの一つは「妊婦がお通夜に参列すると赤ちゃんが悪霊に連れていかれる」というものです。
まったくの迷信のようにも思えますが、ドラアイスなどもなく衛生状態の良くなかった昔では、ご遺体は時間が経つにつれて腐敗し感染源になることもあるため、妊婦を遠ざけるという考え方はあながち間違いではないでしょう。
そして、この悪霊から赤ちゃんを守るための対策として、同じく古くからの言い伝えで「おなかに鏡を巻きつける」というものがあります。
巻きつける鏡は小さなもので、赤ちゃんを守るという考え方から鏡の表を外側に向けて巻きつけます。
もし、ご高齢の方に赤ちゃんを心配された場合は、「お腹に鏡を巻いています」と答えることで少しは安心していただけるでしょう。
また、お腹の部分に鏡を入れるポケットがついているマタニティ用の喪服も販売されています。
もう一つの言い伝えは「火葬場で火を見ると赤ちゃんに痣ができる」というものです。
そもそも火葬場への立ち合いは、葬儀会場から車などでの移動があり、火葬会場でも立っている時間や待ち時間などが長くなり、妊婦への負担は大きいものです。
痣ができるというのは迷信だとしても、妊婦であれば火葬場への同行は控えて、負担の少ないお通夜だけの参列にしておくのが無難でしょう。
もし、火葬場に同行する場合には会場に休憩スペースなどが存在するかなど、事前に確認をすると良いでしょう。
葬儀に参列する妊婦への言い伝えは単なる迷信ではなく、妊婦の体調や生まれてくる赤ちゃんの健康を心配する気持ちの表れとも考えられます。

妊婦のお通夜への参列は、体調さえ良ければ問題はありません。
また、妊婦が参列する際にはマナーを守って、心配のないように事前の準備をしっかりと行いましょう。
妊婦がお通夜に参列する際に事前にしておくべき事を解説します。
つわりがひどい時期であれば、会場で体調不良を起こすことも考えられます。
お通夜や葬儀に参列する場合は事前に喪主に連絡をして、妊婦であることを伝えておきましょう。
その際に喪主の方から心配なので参列を遠慮してほしいとの申し出があれば、喪主の意向に従いましょう。
自分自身では体調に問題がないと思っても、お通夜や葬儀に参列する前に担当医に相談してアドバイスをもらいましょう。
事前に相談しておくことで、万が一葬儀会場で体調を崩したとしてもスムーズに対処してもらえます。
お通夜が行われる会場に関して、休憩所の有無やトイレの場所、冷暖房などの設備に関しても事前に確認をしておきましょう。
喪主の方に直接聞きづらいのであれば、葬儀会場に問い合わせましょう。
妊婦の場合は、体調などを考慮して直前に欠席となったとしてもやむ得ない事であり、問題はありません。
しかし、欠席をする場合は喪主に失礼の無いように配慮をしましょう。
特に家族が喪主を務めるお通夜を体調不良で欠席する場合は、心配をかけてしまいます。直前であっても電話などで欠席の連絡は必ず入れるように心掛けましょう。
お通夜を欠席した場合は、弔電や供花を送り弔意はきちんと伝えましょう。
また、後日体調が良くなってから弔問をするもの良いでしょう。

妊婦がお通夜に参列する際に気なることの一つとして、服装や持ち物のマナーがあります。
服装では妊婦だとしてもブラックフォーマルが基本となります。
次に、妊婦のお通夜での服装や持ち物について気をつける点をご説明します。
お通夜の会場では、立ったり座ったりという動作が多く発生します。
お腹が締めつけられることの無いように、ワンピースなど動きやすくゆとりのある服装を選択しましょう。
最近では、妊婦用喪服のレンタルや販売をしているお店もあります。
一般的に、お通夜に参列する際は適度に高さのある靴を履きますが、かかとの高い靴は転倒のリスクがあるため、妊婦は避けるべきです。
また、華美な靴をお通夜で履くのはマナー違反ですので、装飾や光沢のない靴を選びましょう。
夏場の葬儀会場は冷房が効いていて寒く感じる場合があります。
妊婦が身体を冷やすことは厳禁なので、体温調節ができるようにカーディガンやひざ掛け、ストールなどを持参すると安心です。
グミやタブレットなど、周囲の目をあまり気にせずに口に入れられる小さなお菓子を持参しましょう。
お線香のにおいなどで気持ちが悪くなったり、低血糖でめまいを起こすことも考えられます。体調が悪化した場合でも、すぐに口にできるお菓子があれば多少は和らげることができるでしょう。
妊婦のお通夜への参列は、基本的に問題はありません。しかし、参列直前であっても体調がすぐれないのであれば迷わず欠席するように心掛けてください。
あくまでも自分自身の体調を最優先に考えて、参列する場合にもできるだけの準備を整えることが重要です。
お通夜に参列することができなければ弔電を送ったり後日弔問するなどして、故人を弔いましょう。
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